シンスプリントの原因と対策
シンスプリントとは
シンスプリントは中高生に多く見られるスポーツ障害で、主に陸上競技者やランニング、ダッシュなどのトレーニングをしている方に発生しやすい障害です。膝より下ですねの骨の内側後ろに痛みが出現するのが特徴。
慢性のスポーツ障害で練習量の増加で悪化してしまいます。
脛骨疲労骨折や下腿コンパートメント症候群との区別が重要ではあるが、鑑別が困難な症例もあり、
X線像やMRI等で明らかな骨折線が確認されれば安静が支持されますが、実際には明らかな骨折線が確認されないことが多く、初期の段階で疲労骨折があるかどうか判断することが難しいとされています。
発生のメカニズム
一般的には、ジャンプ、ダッシュ、ランニング、ストップ、ターンなどの動きの中で、足関節の動きにかかわる筋肉の付着部や骨膜に炎症が生じて引き起こされるものといわれています。
これらの動きで発生してしまう要因として、足関節、股関節の動作不良、足のアーチ、靴の不適合、グラウンドサーフェイス(走路の材質)などの問題があげられます。
また、足関節の捻挫のしっかりとしたリハビリを行っていない場合それも原因になりえます。
自分でできる対策
まずはシンスプリントの痛みの出ている部位の練習後のアイシングをします。
腫れや熱感が強く、歩くだけでも激痛がある場合は、専門の医療機関へ受診しましょう。
当院でのシンスプリントへの施術
シンスプリントに対して、まず状態の確認を行います。
・体の硬さ(柔軟性)や筋力不足(全体のではなく個々に必要な細かいもの)がないか?
・スポーツの動作(主にランニングやジャンプ)をしている際にどのような足(股関節・足関節)の使い方をしているか?
・靴は足にあっているか?
・練習後のケアの仕方はどうか?
これらの情報からシンスプリントへ対する治療(鍼灸・ストレッチ・物理電気療法など)⇒正しいとされる動作の獲得⇒復帰へとつなげていきます。
こちらで当院でのシンスプリント治療例を紹介しています。
⇒症例1中学生野球部男子
⇒症例2中学生バスケ部女子
⇒症例3高校生陸上部男子
なぜ治療以外に動作の獲得が必要か??
シンスプリントの特徴として、陸上の短距離選手より中距離長距離の選手の方が難治な場合が多いです。それは単純に足をつく回数が、多いところに原因があります。
練習で何百回も足の着地を繰り返す際に、負担がかかる着地を繰り返していればせっかく炎症がおさまってきても、また症状を繰り返してしまいます。
根本的な動作をただすことで再発しない体づくりを目指します。
なかなか改善できないシンスプリントの症状のある方は、一度来院していただくのをお勧めしています。