~冷えの対処法~
体を冷やさない方法や温める方法、食事法などを紹介します。
○温めるべきところを温めて、冷え対策をしましょう。
一番手っ取り早い方法は、着るもので冷えを解消することです。
温めるべきところは【首】です。
首といっても頭が乗っている部分だけでなく、手首、足首、くびれ(へそ回りから腰・お尻回りまで)を冷やさないようにしましょう。
「ファッションは我慢だ」という言葉をよく聞きますが、顔色や血色が悪ければそれ以前の問題ですよね・・・体調を崩したら外で出歩けないですし・・・
特に、冷えや生理痛がキツイという人は、腹巻を腰まで伸ばして着けるのもおすすめです。カイロなどを使って温める際はやけどに気を付けましょう
また体を締め付けるような服装も血液の循環を妨げてしまうの避けましょう。
夏場でもエアコンが当たるような環境ではしっかり保温しましょう。
次に自分で体を温める方法です。
もし入浴習慣がなく、シャワーで済ませてるという方は、ぜひ入浴をしてください。
入浴をすすめる理由は単に体を温めるということだけでなく、体をリラックスさせる効果もあるということがあげられます。
体の緊張状態が続いてしまっていると、自律神経の働きも悪くなり、冷えをひどくさせてしまうからです。
次にお灸が手に入れれるよ!って方におススメの使ってほしいつぼがあります。
「三陰交」
足の内側にあり、内くるぶしの一番高いところから指四本を添えた高さのところで、すねの内側の骨の際にあるつぼです。
探れる方はそのあたりで痛いところやくぼんでるところが見つかったらそこにお灸をしてみましょう。
次に足湯です。
イラストでは少し浅いので先ほどの「三陰交」あたりまでお湯につかれるようにバケツなどで行うとよいです。
足浴は10~20分程度浸かっているとお風呂の入浴と同じ効果があると言われるくらいですので十分冷えには効果的です。
お湯が冷めてきたら、熱いお湯をたしてガマンできる程度まで熱くしながら、そのまま10分ほど温めます。
やけどには気を付けましょう。
このとき、水を入れたバケツと交互に足をつける(交代浴)ことをすると新陳代謝が活発になって効果的。
その場合は3回ほど繰り返し、最後は水に。足湯のあとは水けをよく拭き、すぐに靴下をはいて。
【お湯3分→水30秒→お湯3分→水30秒→お湯3分→水にざぶん】
このような感じです↑
最後水につけることで、体自らが足を温める力を促進させます!
必ず水気をよくふいて、すぐ保温しましょう!
○体を冷やさない・温める食事
東洋医学では、
体を温める食品を「陽性」、冷やす食品を「陰性」とし、食事療法に使ったりします。
冷えにいいのはもちろん「陽性」の食べ物。「陰」「陽」の分け方にはいろいろな説がありますが、だいたい地面や水面の下で育つもの、寒い季節や寒い地域でとれるものが「陽性」の食べ物と考えていいでしょう。
反対に、生野菜や南国のフルーツは体を冷やす作用があるので、食べ過ぎないように。
特に体に良いからとサラダを年中食べている方がいますが、これもキュウリなどは夏野菜になるので体を冷やす作用があります。野菜をとるなら旬のものを選びましょう。
またスパイス類は一般に体を温めますが、汗をかくほど食べるのは逆効果。発汗は体から熱を奪うことになるので、とる量に注意して下さい。
しょうがもよくTVなどメディアで取り上げられて体を温める食材としてお勧めされていますが、知っておいていただきたいことがあります。
実は生で食べるか、熱を通して食べるかで効果が違ってきます。
ショウガの成分の中で特に注目されているのが、辛味の主成分であるジンゲロールとショウガオールです。ショウガを加熱したり乾燥させると、ジンゲロールがショウガオールに変化します。
この二つの違いについて
ジンゲロールは強い殺菌力を持っているので、風対策になります。ぞくっと来た時には生姜湯をのむと効果てきめんです。
また豆知識になるのですが、お寿司屋さんでしょうがが出るのは、殺菌作用があるので食中毒を予防できるからだそうです。
一方、ショウガオールは胃腸の血流を高め、深部の熱を作り出す働きがあります。
とくに乾燥しょうがはショウガオールを多く含むので冷え性を改善する目的なら、生ショウガより、乾燥したものの方が断然効果が高いのです。
自宅でも生姜をスライスして天日干しすれば、1日で乾燥生姜のできあがり。(室内なら1週間程度)スープや紅茶にいれるだけで、漢方を服用した時のようなポカポカ感が実感できます。
また物理的に冷たい食べ物や飲み物も体を冷やすのでいくら夏で暑い時期でも避けた方が良いです。
現代医学的には
バランスの良い食事
つまり炭水化物・たんぱく質・脂質のバランスが良く、それをエネルギーに変えてくれるビタミンやミネラルをしっかりとるのが良いとされています。
具体的には・・・
炭水化物に代表されるものは、ご飯や麺、パン、甘いものなど
たんぱく質は肉、魚、豆など
脂質は油などです。
冷え性の方は意外と炭水化物が多く、たんぱく質が少ない傾向にあるように思えます。
甘いものの取りすぎは体を冷やす傾向があり胃腸にもよくないので、気を付けましょう。
ビタミンやミネラルはいろんな種類の食品をとることで補うことができます。これが一番難しいですが、
一つの目安としては五色以上のいろどりで食事をとることが良いとされています。できれば濃い色の野菜などをとりましょう。
しかしながら胃腸の調子が悪くてそんなに食欲が・・・
って方は野菜スープなどいろんな野菜を突っ込んだスープそこにご飯を入れてリゾットにしたり、鶏肉などを刻んだものを入れて食べやすい工夫をして食べてみましょう。
最近はクッ○パッドなど便利なレシピサイトもあるので活用していきましょう。
○冷え予防の体操
手先足先が冷える方におススメなのは「指モミ」です。
手や足のつめの生え際をぐりぐりと刺激してあげることで自律神経の働きを改善し、末端への血流促進につながります。
なかなか自分では冷えが改善されないという方は鍼灸での冷え性改善を目指してみませんか?
冷え改善の具体的な方法やその他体操もありますので冷え性の方は是非当院までお越しください。