むち打ちの代表的な影響には、首や肩の痛み、頭痛、耳鳴り、めまいがあります。むち打ちで頸椎捻挫を負うと、動かさなくても重たいような痛みがある、首を曲げたり、回す動作で痛みを感じる(首や肩を回せない)、これまで何ともなかった作業で首や肩が痛み始めるなどの症状が現れます。

頭痛は、むち打ちに多く見られる症状です。天候や気圧の変動に合わせて痛む、脈拍に合わせて痛む、常に痛み続けるなど頭痛の感じ方には個人差があります。耳鳴りやめまいが起こる場合、バレ・リュー症候群というむち打ち症が疑われます。耳鳴りやめまいも、症状の現れ方には個人差があります。少しでもおかしいなと感じたら、医療機関の受診の他にも、鍼灸治療院や接骨院の利用をおすすめします。

交通事故を起こした時に、目立った外傷があればほとんどの方が医療機関を受診されるはずです。ただ、目立った外傷がなかった場合、交通事故治療のために医療機関を受診されないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。事故直後は違和感がなかったとしても、数日後に事故の影響が顕著になることは多々あります。特に、むち打ちは、症状が遅れて現れやすいため、発見が遅れやすいと言われています。対処が遅れると、慢性化したり、最悪の場合、むち打ちの痛みと一生付き合っていかなければならないケースもあります。

また、むち打ちは交通事故に限られたものではありません。首や肩、背中に大きな衝撃を受けた場合は、外傷の有無に関わらず、早期に交通事故治療を行っている医療機関を受診することが大切です。