子宮や卵巣などの臓器は骨盤の中にあります。骨盤が歪むということは、子宮や卵巣の位置も本来あるべき状態ではなくなってしまうということです。子宮や卵巣の位置がずれると血行が悪化することに加え、子宮の機能低下による生理痛、生理不順がもたらされます。骨盤のずれは、女性ホルモンの分泌にも悪影響をもたらします。

ホルモンバランスを整えるために大切だと考えられている、心身の休養やバランスのとれた食事を意識しているにも関わらず、生理痛や生理不順に悩まされているという方は、骨盤の歪みが疑われます。

骨盤は、体の中心に位置しているため、骨盤が歪むと背骨にまで歪みが生じてしまいます。背骨が歪むと頭をしっかりと支えることができなくなり、肩や首の周辺の筋肉に加え、腰にも負担がかかります。肩、首、腰に過度な負担がかかり続けると、肩こりや腰痛が引き起こされます。

骨盤の歪みから背骨の歪みが生じている場合、骨盤、背骨の歪みが改善されないと肩や首、腰の負担が緩和されることは難しいと言えます。骨盤の歪みを放置して、肩こりや腰痛が慢性化することも珍しくありません。肩、首周辺の筋肉が酷使され、血流障害が起こると、十分な血液や栄養、酸素などが脳に行き届かなくなります。その結果、頭痛やめまいも引き起こされます。

骨盤が歪むと、血流の悪化や新陳代謝の低下が起こります。さらに、消化機能が十分に働かなくなり、太りやすくなります。骨盤が本来あるべき位置に脂肪が付き、スタイルも悪くなります。

女性の大敵と言われている冷えは、新陳代謝の低下が主な原因となります。骨盤が歪み、新陳代謝が低下すると、冷えも引き起こされてしまいます。女性が産後に脂肪が付きやすくなったり、一度付いた脂肪が落ちにくくなってしまうのも、骨盤の歪みが関係しているのです。