膝のお皿(膝蓋骨)の下に出てきた骨を押すと痛みを感じます。膝の骨が突出してしまうのは、太もも前の筋肉が硬くなるためです。太もも前の筋肉は、膝下の骨(脛骨)に付いています。太もも前の筋肉が硬くなると、膝下の骨が筋肉によって引っ張られます。膝下の骨が引き伸ばされる力に耐え切れなくなると、膝下の骨が隆起したり、剥離骨折を起こします。オスグットが引き起こされている状態は、骨が変形もしくは、折れているため、膝下部分が服とこすれるだけで痛みを感じるケースもあります。

太ももの筋肉が硬くなりやすい子どもの特徴として、姿勢の悪さが挙げられます。骨盤が後ろに倒れるように歪んでいると、太ももの前の筋肉が硬くなりがちです。これは、骨盤に太ももの前側の筋肉が付いており、骨盤が後ろに倒れることで筋肉が引っ張られるためです。骨盤が後傾する姿勢が定着すると、太ももの前の筋肉は引き伸ばされ続けます。骨盤は本来前傾しており、この時、太ももの前の筋肉は柔らかい状態です。姿勢が良く、骨盤の前傾が定着している子どもは、スポーツをしてもオスグットになりにくいのです。

体の使い方が上手なスポーツ選手は、競技の上達が速いだけではなく、怪我も少ないものです。腰が落ちた状態で身体を動かしたり、体に力を入れる癖があると太ももに負担をかけるため、オスグットを引き起こしやすくなります。自分がどのように体を使っているのかは、自覚することが難しく、コーチなど周囲の人から体の力を抜くように注意されて初めて気づくこともあります。

ただ、他人から指摘されても、正しい体の動かし方が分からなかったり、力を抜く感覚を実感したことがないと、改善することはできません。当院では、スポーツ障害の施術に加え、健康体操や体の使い方のアドバイスを行っています。怪我の回復を図ると共に、怪我をしにくい理想的な体の使い方を知っていただけます。

自転車は太ももの前にある筋肉を鍛えるトレーニングに取り入れられる程、太ももに大きな負荷をかけます。そのため、自転車に乗ることが多い子どもは注意が必要です。サドルが低いと負荷が大きくなるため、サドルは、股関節よりも膝が低くなる高さに調節しましょう。

スポーツをしている子どもにとって、体のケアは大切です。体のケアは、オスグットを始めとしたスポーツ障害の予防に繋がります。帰宅して自主的に体のケアを行う子どもは少ないと思います。そのため、練習メニューの中にケアが組み込まれていない中でスポーツをしている子どもは、怪我をしやすい環境に置かれていると言えます。
このように、オスグットの直接的な原因である太もも前面の筋肉の硬化は、日常生活の様々な要素が絡むことで引き起こされます。

犬山市でオスグットやシンスプリントなどのスポーツ障害にお悩みの方は、当院をご利用ください。スポーツ現場での施術、指導経験のあるスタッフが対応いたします。特に、野球の投球フォームアドバイスを得意としておりますので、外傷予防、パフォーマンスアップを図りたいという方は、お気軽にお問い合わせください。お子様から社会人まで対応いたしますので、捻挫などの怪我が多いという方は、当院の施術、アドバイスを通して健康を図っていきましょう。